2015年10月1日木曜日

将来へのミチスジ

日本では、有名大学に「入る」ことが「よい」就職への近道と言われます。
(そもそも企業へ就職することが重視されてきました。)

よく、generalistとspecialistという言葉で区分されますが、日本の企業では、
generalistが重宝されてきました。終身雇用制度が長く続いた日本では、
generalist がその会社のspecialistとなる、という形が一般的だったとか。

どんな勉強をして、どんな仕事をするか、どんな職に就くかではなく、
どの企業に勤めるか。

日本では、大学の卒業学部とやっている仕事のジャンルがバラバラ、というのはよくある話です。
そもそも人事部が配属先を決める企業では、思い通りの部署に配属され、
希望通りの仕事をするのは難しいかもしれませんね。
自分では気づかなかった適正が見つかる、という利点もあるでしょう。

そんな社会環境が、日本の教育環境に多少なりとも影響を与えてきたように思います。

先頃、日本の文部科学省が国立大学法人に対して、人文社会科学系、
教員養成系の学部大学院の組織廃止、転換等を求めた通知をし、話題になりました。
大学が提供する学習内容、環境の見直しも必要ですから、金銭的にも、
時間的にも大きな負担ですが、少子化、ボーダレス化が進む世の中において、
求められる教育を提供する機関作りは必須でしょう。

シンガポールを含む多くの国では、specialist育成に重きが置かれています。

なりたい自分(他者の希望という場合もあるでしょう。)を早い段階で、
具体的に想像する。
例えば、こういう仕事に就くためには、こういう勉強をする必要がある。
その勉強をするためには、この学部、その分野で活躍されている先生の指導を受ける、などなど。

こういうところも若干、日本はガラパゴス化なのでしょうか。
合格数実績に気を取られ、学生の将来設計に寄り添う進路相談をする中学校、高校はまだまだ少ない気がします。

FISはこれからの将来を担い、活躍していく地球人のために、その最善最短ルートの道選びのお手伝いをしています。

どちらがいいというお話ではありません。ただ、選択の幅が広がるのはいいことだと、
FISは考えます。

長文におつきあい頂きありがとうございました。

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